5Gがあれば光回線は不要?
それぞれのメリット・デメリットを解説

更新日:2023-10-27

2020年3月からサービスを利用できるようになった5Gが、徐々に普及し始めてきました。 高速・大容量の通信が可能な通信規格である5Gが普及すれば、光回線は不要になると考える人もいるかもしれません。
この記事では、5Gと光回線それぞれの特徴やメリット・デメリットのほか、5Gがあれば光回線は不要なのかについて解説します。

5Gの特徴

5G(第5世代移動通信システム)とは、2020年3月から都市部を中心にサービスが利用できるようになった、4Gに続く通信規格のことです。 特徴としては、下記の3つが挙げられます。

高速・大容量

5Gの特徴のひとつは、高速で大容量のデータを通信できることです。4Gの通信速度は下りで最大1Gbps、上りで最大数百Mbps程度でした。 5Gは4Gとは異なる高周波数帯を使用しているため、下りで最大20Gbps、上りで最大10Gbps程度の高速通信が可能となっています。

つまり、4Gと比べると下りで最大20倍高速化したことになり、理論上では4Gで20秒かかっていたダウンロードが、5Gでは1秒で終わることになります。 また、ダウンロードしながらウェブサイトを閲覧したり、SNSを投稿したりしても、ストレスなく通信できるでしょう。

低遅延

5Gの特徴として、低遅延も挙げられます。100分の1秒といわれている4Gの遅延に対して、5Gは1,000分の1秒と、10分の1程度の遅延に抑えられています。
遅延が短くなることで、オンラインゲームなどでのタイムラグが抑えられるほか、遠隔操作での医療や自動運転も、より安全に行えるようになることが期待できます。

多数同時接続

多数同時接続も5Gの特徴のひとつです。1台の基地局あたりの同時接続数が、5Gでは4Gの10倍にもなります。 4Gでは1平方キロメートルあたりの同時接続数が10万台だったところを、5Gでは100万台となり、より多くの端末が接続できるようになりました。
現在では、IoTによってさまざまな端末や電化製品などがインターネットに接続されるようになりましたが、5Gが普及することでさらにIoTの活用が進むと考えられます。

光回線の特徴

光回線は、光ファイバーケーブルを利用した通信回線で、主に下記のような特徴があります。光回線の特徴についてもそれぞれ見ていきましょう。

高速通信

光回線の特徴は高速通信です。光回線は情報を光信号に変換し、光ファイバーケーブルを通じて通信することにより、最大1Gbpsの高速通信が可能になっています。
5Gに比べると速度は遅いですが、ストリーミング配信の動画を視聴したり、大容量のデータを送受信したりする場合にも十分な速さです。

安定した通信

安定した通信ができることも光回線の特徴といえます。光ファイバーケーブルを使用する光回線は、ノイズの影響や減衰が起きず、基地局との距離や周囲の環境も影響しません。 そのため、どの場所でも高速で安定した通信を維持することができます。
また、有線接続なので、無線接続のように電波が途切れることがありません。安定した通信が欠かせないオンラインゲームやオンラインミーティングでも、ストレスなくやりとりすることができます。

無線接続が可能

光回線は、Wi-Fiルーターを使って無線接続することも可能です。 電気信号と光信号を相互に変換するONU(Optical Network Unit:光回線終端装置)と、Wi-FiルーターをLANケーブルで接続すれば、自宅で無線環境を構築できます。
また、スマートフォンをWi-Fiで光回線につなげれば、スマートフォンのデータ使用量を抑えることができ、料金を節約することもできるでしょう。

5Gのメリット

5Gには、高速・大容量、低遅延、多数同時接続という特徴がありますが、利用者にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、5Gのメリットについて解説します。

工事不要

利用者にとっての5Gのメリットは、工事不要という点が挙げられます。5Gは4Gと同様、無線通信サービスのため、工事不要で通信事業者と契約すればすぐ利用できます。 工事日の日程を決めたり、工事に立ち会ったりする手間もなく、スムーズに利用を開始することが可能です。

デバイスの持ち運びが可能

5Gであればデバイスを持ち運べるため、自宅以外でも利用できるというメリットがあります。 5Gの電波が届く所であればどこでも利用でき、都心部の利用者が多い場所でも高速通信が可能です。

5Gのデメリット

5Gには多くの特徴やメリットがありますが、デメリットもあります。 5Gを検討する際には、メリットとデメリットを把握した上で、自分に合っているかどうかを判断しましょう。

5G対応のデバイスや対象のエリアが少ない

5Gのデメリットとして、5G対応のデバイスや対象のエリアが少ない点が挙げられます。5Gは電波が届く所であればどこでも利用できますが、全国的に見ればまだ対象エリアは多くありません。
また、4Gに比べて5Gの電波は高周波数帯を使っているため、遮蔽物に弱く、通信品質が安定しないエリアもあります。2020年のサービス開始から徐々に基地局が増えているとはいえ、まだ十分とはいえない状況です。

有線接続できない

有線接続ができない点も5Gのデメリットといえるでしょう。5Gはデバイスを持ち運ぶことができますが、無線接続なので電波が不安定だと途切れることもあります。 有線接続と比べると通信の安定性に欠ける場合があることは否めません。

通信制限がかかることがある

5Gは、通信制限がかかる場合があることもデメリットのひとつです。通信事業者の契約プランによっては、データ量の制限を超えると通信制限がかかる場合があります。
高速・大容量で快適に通信できるのが5Gの特徴ですが、通信制限がかかるとその特徴を十分に活かせなくなります。

光回線のメリット

続いて、利用者にとっての光回線のメリットについて見ていきましょう。光回線の主なメリットは、下記の2つです。

5Gに比べて料金が安い傾向がある

光回線のメリットは、5Gに比べて料金が安い傾向があることです。 回線事業者やプランによっても異なりますが、プランによっては5Gに比べて月1,000~2,000円程安くなる場合があります。

通信制限がない

月額料金を支払えば通信制限がなく、使い放題なのも光回線のメリットといえるでしょう。 5GやモバイルWi-Fiのようにデータ量の制限がなく、データ量を気にせずに利用することができます。

光回線のデメリット

光回線にはメリットがある一方、デメリットもあります。主な2つのデメリットは、下記のとおりです。

工事が必要

光回線のデメリットとして、工事が必要という点が挙げられます。 マンションのような集合住宅の場合、すでに光回線が導入されていて工事不要の場合もありますが、部屋の中まで光回線を引き込むFTTH方式の場合、基本的には工事が必要です。
工事を行う場合には、日程調整の手間がかかります。また、5Gよりも月額料金は安くなる傾向がありますが、工事費用が初期費用としてかかるため、早期に解約した場合は割高になる可能性もあります。

デバイスを持ち運びできない

有線接続なのでデバイスを外に持ち運びできないという点も、光回線のデメリットです。 室内ではWi-Fiルーターを使用することで無線通信が可能ですが、外出先などでは利用することができません。

5Gがあれば光回線は不要?

5Gには高速・大容量、低遅延、多数同時接続という特徴のほか、回線の工事が不要といった光回線にはないメリットがあります。 電波が入ればどこでも利用できるのは魅力ですが、まだまだ対象エリアが少なく、電波が不安定だと途切れることがあるというデメリットもあります。 5Gに対応した端末も多いといえる状況ではないため、5Gの特徴を十分に活かしきれる環境にはなっていないともいえるでしょう。

一方、光回線は高速通信が可能なものの、工事が必要だったり、デバイスを持ち運べなかったりするといったデメリットがあります。 しかし、光回線は工事を行えば通信制限もないため安定した通信が可能です。

現状ではそれぞれメリット・デメリットがあり、5Gがあれば光回線は不要といえる状況ではないと考えられます。 対象エリア内で高速通信を求めるのであれば5Gを、自宅で安定した通信環境を整えたいのであれば光回線を利用するのがいいでしょう。

光回線で快適なインターネットを!

5Gはメリットが多いものの、対象エリアが限られていたり、通信制限がかかったりすることもあるため、安定した通信を行えない場合があります。
一方、光回線は基本的に工事が必要で、デバイスの持ち運びはできませんが、高速で安定した通信を行うことが可能です。自宅で安定して快適なインターネット環境を求めるなら、光回線の利用をおすすめします。

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