スマートフォンやパソコンの利用時に、Wi-Fiは繋がっているにもかかわらず、インターネットに繋がらないときはどうしたらいいのでしょうか。
端末側でWi-Fiのオン・オフを切り替えても解決しない場合には、Wi-Fiルーターに問題があるかもしれません。ただ、Wi-Fiルーターをどのように確認し、対応したらいいか分からない人も多いでしょう。
この記事では、インターネットに繋がらない原因のほか、Wi-Fiルーターの故障・不具合の確認方法と対処法について解説します。
Wi-Fiルーターやモデムなどの不具合でインターネットは繋がらなくなる
Wi-Fiの利用時にインターネットに接続できなくなることは珍しくありません。スマートフォンやパソコンなど端末の中で、一つだけインターネットに接続できない場合は、その端末自体に原因があると考えられます。
しかし、すべての機器が接続できない場合には、Wi-Fiルーターが故障、もしくは不具合を起こしている可能性が考えられます。
また、Wi-Fiルーターと周辺機器であるモデム(回線終端装置)やONU(光回線終端装置)の接続不良の場合もあるので、併せて確認しましょう。なお、モデムとONUは、下記のような違いがあります。
- モデムとONUの役割
- モデム:電話回線のアナログ信号と、デジタル信号を相互に変換する機器で、電話回線の利用時に必要
- ONU:光信号とデジタル信号を相互に変換する機器で、光回線の利用時に必要
Wi-Fiルーターの故障・不具合の確認方法と対処法
続いては、Wi-Fiルーターの故障や不具合が起きたときの確認方法と対処法についてご紹介します。下記の9つを試してみてください。
配線が抜けていないか確認
Wi-FiルーターからLANケーブルが抜けていないかを確認します。ケーブルが抜けていたら、モデムやONU側の「LANポート」とWi-Fiルーター側の「インターネットポート」が繋がるように接続しましょう。
モデムとWi-Fiルーターを再起動する
モデムとWi-Fiルーターの電源を入れ直し、再起動します。電源ボタンがついていない場合には、電源プラグをコンセントから抜き、再度接続します。
再起動の方法は機種によって異なるため、説明書やメーカーのウェブサイトを確認の上、実施しましょう。
Wi-Fiルーターの本体スイッチの確認
Wi-Fiルーター本体のスイッチが、「オート」または「ルーター/AP」になっているか確認します。ただし、機種によっては本体にスイッチがないケースもありますので、その場合はほかの対処法を試してみてください。
Wi-Fiルーターの接続先を変更する
スマートフォンやパソコンなど端末側で、Wi-Fiルーターの接続先を変更します。Wi-Fiルーターは一般的に、2.4GHzと5GHzの周波数帯の利用が可能です。
2.4GHzは電子レンジやオーディオ機器なども利用する周波数帯のため、ほかの機器の影響を受けてインターネットの接続が不安定になることがあります。その場合は、端末でWi-Fi接続を5GHzに変更すると、インターネット接続が安定する可能性があります。
Wi-Fiルーターのファームウェアを更新する
Wi-Fiルーターのファームウェアを更新します。ファームウェアとは、Wi-Fiルーターを動かすためのソフトウェアのことです。ファームウェアのバージョンが古くなると、インターネットに繋がらなくなることがあります。自動更新が可能なWi-Fiルーターもありますが、念のため手動でアップデートをしましょう。ファームウェアの更新方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認した上で実施してください。
Wi-Fiルーターを初期化する
Wi-Fiルーターを初期化し、工場出荷時の状態に戻します。Wi-Fiルーターに接続されたLANケーブルをすべて外し、本体にある「RESET(リセット)ボタン」を先の細いピンなどで長押しすると初期化が可能です。
Wi-Fiルーター購入後にSSIDや暗号化キーを変更していた場合には、初期化により設定がすべてリセットされるため再設定が必要です。
ポートを含めたWi-Fiルーターの再設定
Wi-FiルーターとONUを繋ぐケーブルのポート(差し込み口)が間違っていないか確認しましょう。Wi-Fi
ルーター側は「WANポート」、ONU側は「LANポート」にLANケーブルを接続します。
また、新しいWi-Fiルーターを購入した場合には、初期設定が完了していないことで、インターネットに接続できないこともあります。正しく設定されているか、取扱説明書で確認してください。
2台以上のWi-Fiルーターが近くにないか確認
ほかのWi-Fiルーターが近くにある場合には、ルーター同士で電波干渉を起こしてインターネットの接続に不具合が出ることがあります。中継機器としてWi-Fiルーターを複数利用している場合には、できるだけ距離を離して設置することをおすすめします。
周辺環境の確認
Wi-Fiは電波干渉に弱いため、Wi-Fiルーターの近くに電子レンジなどの家電がないか確認しましょう。特に2.4GHz帯のチャネルを利用するケースでは、電子レンジと同じ周波数帯となるため注意が必要です。
また、金属やコンクリートなどの障害物がある場合にも、通信しにくくなります。Wi-Fiルーターは壁から距離をとり、床から1~2m上に設置すると安心です。
Wi-Fiルーターが故障しているなら買い替えよう
Wi-Fiルーターが故障している場合には、買い替えが必要です。新しくWi-Fiルーターを選ぶときには、下記を基準にするといいでしょう。
- Wi-Fiルーターを選ぶ基準
- 通信規格:通信速度を重視する場合には、IPv6対応を選ぶ
- 最大接続可能数:家族の人数や端末の数に合ったものを選ぶ
また、下記の機能があると、より快適にインターネットを利用できます。
- Wi-Fiルーターを選ぶ際にあるといい機能
- ハンドステアリング機能:状況に応じて、Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの2つの通信周波数の自動切り替えが可能
- ビームフォーミング機能:Wi-FiルーターからデバイスにWi-Fiを届きやすくする機能
- MU-MIMO機能:複数の機器への同時接続が可能
Wi-Fiルーターは新規購入するだけでなく、契約するプロバイダーなどからレンタルする方法もあります。レンタル料金は月額300~500円程と安いため、費用を抑えたい場合にはレンタルが適しているでしょう。また、プロバイダーによっては、無料で貸し出しをしているケースもあります。
Wi-Fiルーター以外の問題でインターネットが繋がらない場合の対処法
これまでに紹介した対処法を行ってもインターネットが繋がらない場合は、Wi-Fiルーターではなく、ほかの機器や環境を確認する必要があります。下記の5つの対処法を実施してみましょう。
端末に問題がある場合
端末に問題があるかをチェックする場合は、下記の手順で確認します。
端末に問題がある場合の確認手順
- 端末の機内モードを「オフ」、Wi-Fiを「オン」にする
- 端末を再起動する
- Wi-Fi設定(SSID・暗号化キー)を見直す
- セキュリティソフトを一時的に停止する
上記をすべて試してもインターネットに接続できない場合には、端末が故障している可能性があります。メーカーなどで修理をするか、新しい端末に買い替えるといいでしょう。
LANケーブルに問題がある場合
Wi-FiルーターのLANケーブルが正しく接続されているかを確認します。ケーブルが正しく接続されていてもWi-Fiに接続できない場合には、LANケーブルが劣化または破損している可能性があります。家電量販店などで新たに購入して再接続しましょう。
Wi-Fiルーター以外の接続機に問題がある場合
インターネットの利用には、Wi-FiルーターのほかにモデムやONUといった機器が必要です。Wi-Fiルーターに故障や不具合がない場合にはモデム、またはONUのランプを確認し、正常に動作していない場合には再起動しましょう。
セキュリティ機能に問題がある場合
スマートフォンやパソコンなどのファイアーウォールによって、Wi-Fiがブロックされている可能性もあります。一時的にファイアーウォールを無効化し、インターネットに接続できるか確認してみましょう。ファイアーウォールを無効化すると、端末がウイルスなどに感染するリスクがあるため、できるだけ短時間で実施することをおすすめします。
回線事業者・プロバイダーに問題がある場合
上記すべてを試してもインターネットに接続できない場合には、回線事業者が提供する通信回線やプロバイダーのサーバー故障などが原因の可能性があります。各企業のウェブサイトで、自然災害や停電、通信障害といった一時的な不具合が起こっていないか確認しましょう。
接続が不安定、速度が遅いなら回線業者やプロバイダーの乗り換えを
慢性的にインターネットの接続が不安定な場合には、回線業者やプロバイダーの乗り換えを検討しましょう。回線業者やプロバイダーによって品質は異なり、契約を変更することで改善に繋がる可能性があります。
乗り換える場合は、光回線にすることをおすすめします。光回線のメリットは下記のとおりです。
- 光回線のメリット
- 一度にたくさんのデータを送信できる
- 回線が安定している
- データ通信容量が無制限のサービスがほとんど
- アンテナがなくてもテレビを視聴できる
- 光電話のサービスを利用できる
世界最大規模の調査・コンサルティング会社、J.D.
パワーの固定インターネット顧客満足度調査において、「お客さま満足度8年連続No.1(九州エリア)」に選ばれたBBIQは、独自の光インターネット回線を持つ回線事業者であり、プロバイダーのサービスも一体化。また、光回線のプランには、有線で最大速度が10Gbpsの高速通信に対応しているコースもあるため、映画などの大容量データのダウンロードでもストレスがありません。
また、月額660円でWi-Fiルーターをレンタルできます※。高速無線規格のWi-Fi
6にも対応しているだけではなく、ネットワークセキュリティも無料で付いてくる高速・安全なルーターです。乗り換え時にはぜひご検討ください。
※BBIQ光電話のご契約でWi-Fiルーターがご利用いただけます。
マンションやアパートの集合住宅の場合は、部屋の中まで光回線のFTTH方式を利用すると、より高速で安定したインターネット環境になります。料金プランについては、「かんたん!料金シミュレーション」でチェックすることができます。
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