Vo.1 本質的な「食」とは

初めまして。食育プロデューサーの石橋さとこです。
私は企業等で「食・栄養・健康」のセミナー講師や子供たちの食を考える「ふくおか食育の会」の主宰、オーガニックをテーマにした「福岡オーガニックマルシェ」のプロデュースなど、福岡で「食」にまつわる様々なシーンで活動をしています。

「オーガニック(Organic)」は英語で「有機的な、本質的な」という意味ですが、皆さんは本質的な「食」とは何だと思われますか?
私は、美味しいのはもちろんのこと、食べて元気になる食事、心と体が満たされる食事ではないかと思います。それから使用する食材の産地や生産者、四季を通じて感じられる日本の風土のすばらしさまで含めて豊かであること…。
日本は世界でもトップレベルの美食の国です。和食に中華、イタリアン、フレンチといった多種多様な国の料理が日替わりで食べられる世界でも珍しい環境だと思います。
ですが、食べたいものを食べたいだけ食べていたらどうなるでしょう。
私たちの体は食べたものでできています。例えばトマトを食べたら、そのトマトは数時間後には、もう「あなた」になっている。生命はつながっています。このことを意識すると、何を食べたらいいのかが自ずと見えてきます。その食材がどこでどのように作られたものなのか、生命力あふれるものなのか。加工品であるなら原材料には何が使用されているのか、添加物は入っていないか、過度に精製されていないか。そのような視点で選んでいけば、選択肢は思った以上に少ないことに気づくのではないでしょうか?

人を良くすると書いて「食」。食は単なる“消費”ではなく自分への“投資”です。
現代の「食」が安心安全かと言うとそうでもなく、選ぶ知識がなければアトピーや花粉症などのアレルギーを発症したり、さらにはガンなどの病気にいたる可能性も高まります。
飽食の時代である今こそ、原点に立ち返って本質的な「食」を知ることが大切です。
人生100年時代を健康で生き抜くための「食」について、次回以降綴っていきたいと思います。
これからの連載にどうぞお付き合いください。

食育プロデューサーの石橋さとこ

プロフィール
食育プロデューサー。一般社団法人The Organic Days 代表理事。“Food・Health・Education”をテーマに、イベントや講演会を多数企画。オーガニックハーブティーなどオーガニック商品のプロデュースも手がけ、子供たちの食を考える「ふくおか食育の会」の代表も務める。またオーガニック食材を日常のものにするために2019年の秋より福岡・天神にて「福岡オーガニックマルシェ」をプロデュース、好評を博す。持続可能な社会を目指す取り組みの1つとして「オーガニック」の普及を地元企業と連携して進めながら、学校給食でもより安心安全な食材を使用できるよう活動を続けている。
https://sola-organic.com/

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