Vol.21 旅先で魅せる大人な振る舞い

最近では、福岡でもキャリーバッグを持った旅行客らしき方々の姿をよく見かけるようになりました。皆さまの中にも、年末年始に旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅先という非日常空間でついつい浮かれてしまいがちですが、そんな時こそ「大人のマナーの魅せ時」です。今月は「旅先での大人なマナー」についてご紹介いたします。

◆ドレスコード

「ホテルマンは時計や靴でお客様のランクを判断する」と言われています。ビジネスホテルなどカジュアルなホテルや宿泊先ではそこまで神経質になる必要はありませんが、ある程度格式のあるホテルや旅館では、そのランクに合った服装で伺うのがマナーです。カジュアルすぎる服装は、ご自身は良くても一緒に行かれているご家族やご友人も同じように見られてしまいますし、そこに来られている他のお客様は「雰囲気を壊された」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

◆チェックイン・チェックアウト

宿帳への記入、クレジットカード利用時のサイン後、など、何かの記入を求められた際、終わった後そのままの向きでホテルや旅館の方へお渡ししていませんか?これは旅先に限らず日常生活でも言えることですが、いくらこちらが「お客様」であっても、お相手の方へのリスペクトをお忘れなく。記入後はお相手の方へ向きを変えてお渡しする。ちょっとしたことですが、この動作一つであなたの品格がグッと上がります。

◆和室での席次

これからの季節、温泉旅館にご家族で宿泊される方も多いと思います。特に、義両親など年配者がご一緒の場合、気をつけたいのが和室での席次です。国際的にはレディーファーストがマナーですが、日本ではそのような概念が昔はなかったため、和室での席次は昔の習わしのままです。ですので、床の間の前の席が上座となり、男性が座る席とされています。女性の方が自らそちらに座ってしまったり、男性の方が良かれと思ってその席を女性に勧めてしまったりすると、恥をかいてしまうことがありますので、要注意です。

いかがでしたか?マナーは「知識」でもありますが、「相手や周りを思いやる心」でもあると、私は常々感じています。お互いにこの「心」を大事に生活することで、不快な想いをする方が減るのではないでしょうか。

今年も一年間、このコラムをお読みくださり、ありがとうございました。来年も読者の皆様とご家族が笑顔溢れる年となりますよう、お祈り申し上げます。どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

経営者コンサルタント 高山 友紀子

高山 友紀子

プロフィール
私立明治学園小・中・高等学校、福岡女学院大学卒業。
大学卒業後10年以上にわたり、九州電力をはじめ福岡地場企業にて役員秘書、ITベンチャー企業で社長秘書兼総務部長として勤務。その経験を活かし、2020年に合同会社Office Fierte(オフィス フィエルテ)を設立。法人向けにオンライン秘書サービスや企業研修(新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション研修、接遇研修など)、個人向けにパーソナルプロデュース(見た目、立ち居振る舞い、話し方のマンツーマンでのトータルプロデュース)を提供している。特に、就活生、婚活者、営業職、経営者、子供をお受験させる保護者など、福岡県内外からパーソナルプロデュースの依頼が絶えず、数ヵ月先まで予約が埋まっている。

福岡アナウンススクールアナウンサー受験講座終了。
NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師。
NPO法人日本サービスマナー協会接客サービスマナー検定認定校。

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https://www.instagram.com/office_fierte/

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