Vol.20 訪問時のコート、いつ脱いでいますか?

だいぶ気温も低くなり、コートの出番が多い季節となりました。仕事でお取引先にお伺いするとき、ご友人のお宅にお邪魔するときなど、皆さんはどのタイミングでコートを脱いでいらっしゃいますか?会社なら、受付、エレベーターホール?個人宅なら、玄関や部屋の中?
いずれの場所も「間違い」です。今月は、訪問時にコートを脱ぐ場所とコートの畳み方についてご紹介します。

コートを脱ぐ正しい場所は、「その建物に入る前」です。ビルやマンションであれば「エントランスに入る前」で、個人宅であれば「玄関の外」です。マフラーや手袋もこのタイミングで外します。個人宅では、インターホンを鳴らす前に脱いでおくと、出迎えてくださったお相手をお待たせしません。

では、脱いだコートはどのように持っていらっしゃいますか?脱いでそのまま手に持ったり、腕にかけたりしていてはスマートさに欠けてしまいます。

【正しいコートの畳み方】

  • 1. コートの両肩の部分に内側から手を入れる
  • 2. 内側が外側に来るように、くるりと折り返す
    ※このとき、前身ごろと後身ごろがぴったりと来るようにする
  • 3. 持ちやすいように上下半分にして、腕にかける

正しいコートの畳み方イメージ

ポイントは2の「内側が外側に来るように」という部分です。その理由としては、2つあります。

まず1つ目は、外気の汚れを室内に持ち込まないよう配慮するためです。訪問時には外から中に入るわけですが、外気中には目に見えないホコリや花粉などがたくさん浮遊しています。そのため、外側を内側に折り畳むことにより、それらを先方の室内にできるだけ入れないようにする、というお相手への心配りです。

2つ目は、表地が汚れないようにするためです。訪問先で出されたお茶や食べ物を、持ち込んだコートにこぼしてしまう、などのハプニングが発生する可能性もゼロではありません。内側に畳んでおくことで、もしもの時のダメージが最小限に抑えられるのです。

いかがでしたか?これから更に寒くなってくると、ダウンコートなど厚手の生地のコートを着られる方も多いかもしれません。ですが、生地が厚いものだと畳みにくい場合があります。その点も考慮して、その日どこかに訪問する予定がある場合は、トレンチコートなど薄手のコートを着るようにする、など予定に合わせた服選びが出来ると素敵ですね。

経営者コンサルタント 高山 友紀子

高山 友紀子

プロフィール
私立明治学園小・中・高等学校、福岡女学院大学卒業。
大学卒業後10年以上にわたり、九州電力をはじめ福岡地場企業にて役員秘書、ITベンチャー企業で社長秘書兼総務部長として勤務。その経験を活かし、2020年に合同会社Office Fierte(オフィス フィエルテ)を設立。法人向けにオンライン秘書サービスや企業研修(新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション研修、接遇研修など)、個人向けにパーソナルプロデュース(見た目、立ち居振る舞い、話し方のマンツーマンでのトータルプロデュース)を提供している。特に、就活生、婚活者、営業職、経営者、子供をお受験させる保護者など、福岡県内外からパーソナルプロデュースの依頼が絶えず、数ヵ月先まで予約が埋まっている。

福岡アナウンススクールアナウンサー受験講座終了。
NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師。
NPO法人日本サービスマナー協会接客サービスマナー検定認定校。

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