画像:株式会社QTnet eスポーツ事業部 esports Challenger's Park 牟田 悠輝 さん

株式会社QTnet eスポーツ事業部 esports Challenger's Park牟田 悠輝 さん

今回お話を伺ったのは、eスポーツ事業部の牟田 悠輝さん。福岡市中央区にあるesports Challenger's Park(チャレンジャーズパーク、略称:チャレパ)の施設運営だけでなく、地域に根ざしたeスポーツコミュニティづくりや人材育成にも力を入れているそうです。フロンティアともいえるeスポーツ事業分野にかける想いをお聞きしました。

好きなことを仕事にしたかった。運と縁に恵まれて、今はチャレパが夢の舞台

私はesports Challenger‘s Park(チャレンジャーズパーク、略称:チャレパ)で勤務しており、普段はお客さま対応やカフェ業務、またはPCメンテナンスや配信技術のスタッフとして業務に従事しています。
その他にも、アルバイトスタッフの管理、チャレパを盛り上げるイベントやゲームコミュニティの形成イベントの企画運営など、様々な業務を行っています。
また、企業さまによるeスポーツを活用した懇親会や交流会なども行われており、とても幅広いお客さまにご利用いただいている施設なんですよ。

もともとは私もeスポーツプレイヤーとして活動しており、eスポーツの専門学校に通っていました。この分野を仕事にしたのは、いわゆる“好きなことで生きていく”のに憧れた世代だったからでしょうか。直接のきっかけは、専門学校時代にアルバイトしていた勤務先の社長が、eスポーツ事業を始めようとした際、私に「eスポーツに詳しいんだってな」と声をかけてくれたことです。アルバイト先ではSengoku Gaming※1さんとコラボレーションしたことがありましたね。運とご縁を感じます。

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現在は、eスポーツ業界の発展を願って日々仕事に取り組んでいます。その第一歩として、まずご来店のお客さまに快適にプレイしていただいてご満足いただくこと。まったくeスポーツを知らない方にも魅力が伝わるように考えています。またeスポーツコミュニティの皆さんが、私が居ることでチャレパに来てくれたり、イベントに参加してくれたりできるように、快適かつ健全な空間を作るよう努めています。

※1. QTnetグループ会社の株式会社戦国が運営するプロeスポーツチーム。

入社後すぐの大きな挑戦。しっかりと準備を積み重ねて、同僚たちと一緒に達成した成功は一生の思い出

2022年3月に開催された大型イベント『GameWithCup Featuring Fortnite』※2のパブリックビューイング(以下、PV)を実施したのが、これまでで一番の思い出です。『Fortnite(フォートナイト)』※3は小中高の学生さんを中心に大人気のタイトルですが、選手と直接触れ合えるイベントは4年ぶりの開催で、「チャレパでPVをやらないか」という話が舞い込んで来たときは興奮しました。

私の担当業務は、PVイベントの全体管理・本配信と、チャレパの中継を繋げる配信サポート。また当日は、ネフライト選手※4がチャレパに来場することになり、ネフライトさんの個人配信サポートも担当しました。ネフライトさんは、あの大御所YouTuber・ヒカキンさん※5と同じチームの超有名選手です。
1万人以上が見ているネフライトさんの配信をサポートすることは非常に緊張しました。こちらの技術ミスなどが起きれば、チームでつながっているヒカキンさんの配信を見ているさらに多くの視聴者にまで迷惑がかかってしまいますし、チャレパの配信クオリティの評価にもかかわります。「失敗できない!」というプレッシャーは大きなものでした。
それでも、イベントプロジェクトを担当した同僚たちと何度も段取りを確認しながら前日の夜まで徹底的にリハーサルを重ね、当日も念入りにチェックを行って、無事に本配信とネフライトさんの配信を終えられました。入場チケットも発売から30分で売り切れ、チャレパがフォートナイトファンのお客さまであふれるほどで、大成功のイベントになりました。

この経験で、配信技術やイベント運営のノウハウはかなり磨かれました。このイベントの後もゲーム大会の配信を何度も手がけましたが、演者の立ち回りや台本の組み方などここで掴んだものを活かせていると思います。本当に大変な仕事でしたが、得がたい達成感を味わいました。

※2.国内最大規模の視聴者数を誇る賞金制eスポーツ大会。
※3.Epic Gamesが運営する(バトルロイヤル)FPSゲーム。
※4.プロゲーミングチーム「DetonatioN FocusMe」所属の元プロゲーマー。YouTubeチャンネル登録者数95万人(2023年7月現在)。
※5.日本のYouTuber、ヒューマンビートボクサー。YouTubeチャンネル登録者数1,140万人(2023年7月現在)。

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地域のコミュニティにさらなる広がりを呼び込む仕事。夢は次の世代へ繋がっていく

チャレパが継続して開催しているイベントの一つに『VALORANT交流会 in チャレパ』があります。私自身が大好きなタイトル『VALORANT(ヴァロラント)』※6のオフライン交流会が東京で盛況だったことから、地元でもやりたいと思ったのがきっかけで企画提案しました。
私にとってはチャレパで初めて企画したイベントでしたが、初回は100名以上のお客さまにご来場いただきました。イベントの様子はSNSなどで拡散され、コミュニティの熱気がさらに評判を呼んで、2023年7月までに6回開催した大型交流イベントとして成長しました。
イベント終了後には参加者みんなで食事に行ったり、自宅に集まってゲームをしたり、イベントで知り合った仲間と大会に出たりしています。私もeスポーツプレイヤーなので、普通にゲームをしていると「チャレパの方ですか?」「この前はありがとうございました!」などオンラインで声をかけてもらえたりするのが嬉しいです。この交流会で知り合った仲間同士で釣りに行ったという話も聞きましたし、ゲームを越えたつながりが生まれているのも面白いですね。

今月チャレパが2周年を迎えますので、記念行事を担当することになりました。もともと担当している『VALORANT交流会 in チャレパ』に有名配信者などを招いた記念大会などを企画して、盛り上がりたいですね!eスポーツユーザーにもっとチャレパを知ってもらえるような大会になればいいなと思います。
また、新しい世代に向けた学生選手権などの開催も夢です。今もチャレパの事業の一環として、この業界にかかわるさまざまな人材を育てる目的で高校生向けにeスポーツ講師を務めていますが、私が教えている生徒がどのように成長していくのか楽しみでもあります。
eスポーツはまだ発展途上の世界です。学生が飛び込んでいく業界としては、保護者の方には心配なことも多々あると思います。そういう不安を払拭するような、健全で信頼できる業界の発展に貢献していきたいです。

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※6.人気ゲーム制作会社Riot games(ライアットゲームズ)から配信されるFPSゲーム。
攻撃側5人と防衛側5人の計10人のプレイヤーで個性豊かなスキルを持ったエージェントを操作し、13ラウンド先取することを目指して戦う。

株式会社QTnet
eスポーツ事業部

QTnet eスポーツ事業部は、esports Challenger‘s Park(チャレンジャーズパーク、略称:チャレパ)の施設運営や、eスポーツに関わる新規事業の創出などを担当しています。「小さなお子さまからご年配の方まで幅広い年齢層にお楽しみにいただけるよう、明るく開放的な空間づくりにこだわっている」とのことで、終始明るく熱意をもって語ってくださった牟田さんの様子からも、その想いが伝わってきました。
eスポーツに興味がある方、快適にeスポーツを楽しみたい方、ぜひ一度チャレパへお越しください!

esports Challenger's Park

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