北天神シネマルシェ

〜 支配人より 〜

こんにちは。KBCシネマ支配人の宮定貴子です。

当館にて今後上映予定の作品を、こちらで折に触れてお届けしています。
今回は、この冬、ほっこりする人間ドラマを観たい方におすすめの一作をご紹介させていただきます。

今月のおすすめ

ノッティングヒルの洋菓子店

『ノッティングヒルの洋菓子店』

12月4日(金)公開

  • ※上映期間は都合により変更になる場合があります。
  • ※新型コロナウィルス感染症に関して、今後も状況によっては変更が生じる可能性が十分ございますので、ご来場の際には最新の情報を当館ホームページにて事前にご確認いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

ストーリー

サラが事故で逝ってしまった。突然のことだった。名店で修行を積んだ、実力のあるパティシエだった。夢を叶えサラと一緒に自分たちの洋菓子店をオープンするところだった親友のイザベラと、サラの娘であるクラリッサ、そして生前のサラと絶縁状態だった母ミミ。共に大事な人を失った三人は、サラの夢を諦めないで叶えようと自分たちでお店を開く決意をする。そこへ、サラの元恋人でありミシュラン二つ星レストランシェフであるマシューがパティシエとして応募してくる。彼には償いたいことがあるいう。ぞれぞれの想いを抱えながらサラの夢のために集まった4人が、ノッティングヒルにオープンした洋菓子店の行く末は――。

ノッティングヒルの洋菓子店

ロンドンの高級住宅街であるノッティングヒルにオープンした洋菓子店「Love Sarah」を舞台にした本作。「Love Sarah」をオープンする4人は皆、夢半ばにして亡くなってしまったサラと深い関係のある人たちで、1人1人さまざまな事情を抱えています。本作の監督であるエリザ・シュローダーは、自身の母を失った経験から、死というテーマを希望と生命を感じさせる尊厳ある方法で描きたいと思ったそうです。その意志の通り、サラを失ってしまったことで集まった4人が、そこで新たな繋がりを得て変わっていく姿が描かれています。大切な人を失った悲しさや未練と、きらきらとして希望に満ちたスイーツのイメージとが織り重なって、深く落ち着いた甘さの感じられる物語になっています。

メインキャストと言ってもいいスイーツの数々は、ロンドンで絶大な人気を誇るデリ「オットレンギ」の全面協力によるもので、存分に目を楽しませては涎を誘ってきます。ストーリーの核ともなる洋菓子店のメニューは、お菓子作りが趣味という監督のこだわりが感じられるラインナップです。また「Love Sarah」大発展のきっかけとして、日本のとあるスイーツも登場します。

撮影が終わって食べられるのをスタッフらが毎回心待ちにしていたという、色とりどりの美味しそうなお菓子の数々。異国情緒あふれるロンドンのパティスリーの雰囲気。そしてそこで繰り広げられる希望ある人間ドラマ。海外旅行へなかなか行けない今、映画館で味わえる経験があります。ぜひ劇場でご覧ください。

2020.12.11

読者限定チケットプレゼント読者限定チケットプレゼント

当選者数

ペア5組10名様

応募期限

12/11(金)〜12/28(月)10:00

ご応募はこちら

KBCシネマ1・2

天神北、九州朝日放送の対面にある小さな映画館。
1988年開業、108席・80席2劇場のミニシアター。
シネマコンプレックスの多い中、映画を愛する昔ながらの流儀で上映作品を選定し、一日6〜10作品を上映。ここでしか観られない作品ばかりで映像芸術の発信地となっている。
https://kbc-cinema.com/

宮定貴子(みやさだ たかこ) 
KBCシネマ 支配人
1993年に興行界へ。既存のメジャー映画館、シネコン勤務を経て2001年より現職に携わる。
KBCシネマにて上映する作品は200本を超える昨今、プログラミングに翻弄する日々。

一覧へもどる