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「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

「宗像大社」は、日本書紀に記されるほど歴史は古く、宗像市本土の辺津宮、大島の中津宮、そして島全体が御神体である沖ノ島に鎮座する沖津宮の三宮を指す。これら三宮を直線で結んだ延長線上には朝鮮半島があり、大陸との交通の要路を守る国家守護の神として崇敬されてきた。

• 海岸から数キロの地に、辺津宮が鎮座しており、御本殿では、末女神・市杵島姫神（いちきしまひめのかみ）をお祀りしている。緑豊かで広苑な境内には、数多くの貴重な国宝を展示する「神宝館」をはじめ、伊勢神宮の別宮を移築再建した「第二宮」「第三宮」、樹齢550年の「楢の御神木」など、見どころが多い。
• 「高宮祭場」は、社殿にいたる以前の祭祀場とされ、我が国の祈りの原形を今に伝える、全国でも珍しい古代祭場。
• 筑前大島には次女神・湍津姫神（たぎつひめのかみ）をお祀りしている。中津宮境内には天の川が流れ、七夕伝説発祥の地とされている。島の北側には沖津宮遥拝所があり、運が良ければここから遥か沖ノ島を拝することができる。
• 鎌倉時代から約700年続く中津宮の七夕祭。毎年8月7日に行われ、島民による盆踊りなどが奉納される。
• 島自体が御神体とされ、古くより「神宿る島」と伝えられてきた沖ノ島。中腹には長女神・田心姫神（たごりひめのかみ）が祀られている。島には厳重な掟があり、女人禁制、男性であっても一般の人は上陸できず、上陸時の海中での禊、一木一草一石たりとも持ち出すことを禁じ、島での見聞きを口外してはならない。
• 険しい崖で囲まれているこの島は、容易に人が近づくことができず、今でも手つかずの自然が残されている。島には住人はおらず神職ただ一人。雨の日も風の日も毎日の祭祀を欠かすことはない。
• 門外不出の掟がある沖ノ島で発見された約8万点に及ぶ貴重な神宝をはじめ、宗像三宮の歴史を紐解く古文書など重要文化財が展示されている「神宝館」（辺津宮境内）。
• 神宝館に展示されている国宝のひとつ「金製指輪」。

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