Vol.9「年賀状のマナー」とは?

いよいよ師走を迎えました。そろそろ、年賀状の準備を始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今月は、「年賀状のマナー」ということで「年賀状」として出して良い期間や文面の注意事項などについてご紹介いたします。

一般的には、「1月7日まで」にお相手に届く分を、「年賀状」としてお送りすると言われています。(地域によっては15日まで)それ以降は、「寒中お見舞い」として出されるとスマートです。ですが、せっかくの新年のご挨拶ですので、理想は元日、出来れば三が日のうちにお相手に届けたいですよね。12月25日までに投函すると元日に届く、と言われていますので、早めに準備しておくと安心です。

また、文面については、下記のポイントをご注意ください。
① 句読点を使わない
② 重複表現を避ける
③ 忌み言葉を使わない

① 句読点(、。)を使わない
「慶事などおめでたいことに区切りをつけない」「人間関係に区切りをつけない」ということから、句読点は使わない方が良いとされています。改行や一文字分空けるなどの工夫をすると、読みやすくなります。

② 重複表現を避ける
✕ 一月一日 元旦(「元旦」とは「一月一日の朝」のことなので、意味が重複しています)
〇 一月一日
〇 元旦

✕ 新年あけましておめでとうございます(「新年」と「あけまして」が重複しています)
〇 新年おめでとうございます
〇 あけましておめでとうございます

③ 忌み言葉を使わない
新年にふさわしい、明るく晴れやかな言葉を使うようにして、暗く不吉な出来事を連想させる忌み言葉は避けましょう。例えば「去年」は、「去る」「離れる」を連想させるため、「昨年」や「旧年」に言い換えます。その他「切れる」「落ちる」「終わる」などの言葉も避けましょう。

最近では、年始の挨拶もメールなどで済まされている方も増えています。仕事関係のお付き合いであればメールで済ませても良いかもしれません。ですが、年賀状には「元日に自宅に届くワクワク感」「手書きの温もり」「その人らしさ」があります。友人やご親戚などプライベートのお付き合いがある方に対しても「最近年賀状を書いてないな」という方は、いま一度、年賀状の良さを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

最後になりましたが、読者の皆様、毎月このコラムをお読みくださり、ありがとうございました。来年も皆様のお役に立てるコラムをお届けいたしますので、引き続きお付き合いくださいませ。どうぞ良いお年をお迎えください。

経営者コンサルタント 高山 友紀子

高山 友紀子

プロフィール
私立明治学園小・中・高等学校、福岡女学院大学卒業。
大学卒業後10年以上にわたり、九州電力をはじめ福岡地場企業にて役員秘書、ITベンチャー企業で社長秘書兼総務部長として勤務。その経験を活かし、2020年に合同会社Office Fierte(オフィス フィエルテ)を設立。法人向けにオンライン秘書サービスや企業研修(新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション研修、接遇研修など)、個人向けにパーソナルプロデュース(見た目、立ち居振る舞い、話し方のマンツーマンでのトータルプロデュース)を提供している。特に、就活生、婚活者、営業職、経営者、子供をお受験させる保護者など、福岡県内外からパーソナルプロデュースの依頼が絶えず、数ヵ月先まで予約が埋まっている。

福岡アナウンススクールアナウンサー受験講座終了。
NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師。
NPO法人日本サービスマナー協会接客サービスマナー検定認定校。

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https://www.instagram.com/office_fierte/

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