正月の雑煮の起源は平安時代の元旦の宮中で出された料理という説があります。餅には力が宿るとされていました。今では各地の特徴がありますが、博多雑煮には「かつお菜」が欠かせず、縁起担ぎで「勝男菜」とも書きます。
※動画では小松菜を代用しています
上品なだしの色と味にするため、薄口醤油は控えめにしましょう。博多雑煮は水から茹でた餅を入れるのが決まりです。盛り付けるときは大根を具の一番下に置きます。
戦国時代、第16代領主大村純伊 (すみこれ) が領地を奪回した際、領民たちはご飯とありあわせの具を長方形の箱に入れ、戦勝祝いの押し寿司として差し出しました。将兵たちは脇差で切り分けて食べたとされています。
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椎茸の戻し汁:200cc 薄口醤油:小さじ1 本みりん:小さじ1 塩:小さじ1/2 |
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酢:大さじ2 砂糖:大さじ1 塩:小さじ2 |
溶き卵は、こして白身を除くことできれいな錦糸卵ができます。寿司枠がない場合は酢飯と具を混ぜ合わせ、錦糸卵、刻み海苔を載せてちらし寿司風にすると良いでしょう。
ぶつ切りにした豚の骨付きあばら肉を、桜島大根やこんにゃくと一緒に芋焼酎と味噌で柔らかく煮た料理です。薩摩藩士が戦場や狩場で始めたのが由来とされ、焼酎を飲みながら車座で鍋を囲み、取り分けて食べる野外料理でした。そのため「無骨煮」とも呼ばれ、青年藩士の武道場・学問所「健児(こんでい)の舎(しゃ)」の祝い行事などにも出るようになりました。
鹿児島では桜島大根を使いますが、大根でもOK。圧力鍋を使えば時間短縮に。また、多めに作って翌日に残しても、味がいっそう染みてさらに美味しく味わえます。
ルーツは中国福建省の祝いの席の郷土料理。20世紀始め、熊本に移住してきた福建人によって広まり、次第に日本風にアレンジされていきました。現在は熊本の中華料理の定番であり、学校給食でも出されます。
イカ、エビは冷凍物でも構いませんが、酒を振って水洗いで生臭さを消しましょう。炒め油はラードを使えばさらに美味しくなります。ゆで卵は揚げなくても構いません。
新鮮な魚介を始め、米や茶など山海の幸に恵まれる唐津。宿泊客にもてなしの朝ご飯を、と唐津市内のホテル・旅館で始まったご当地グルメです。玄界灘の魚介、佐賀の米と唐津の茶を使うなどのルールがあります。
刺身は好みのもので構いません。つけダレに浸す時間は好みによります。あっさりとしたければ1時間、しっかり濃い目をお好みでしたら一晩漬けこみましょう。
料理名の「がね」という言葉は、都城や鹿児島地方の方言で「蟹」を意味します。でき上がった形が「蟹」に似ていることが名前の由来です。都城では家庭料理として母から娘へ受け継がれ、祝いの席などで煮しめと一緒に出されます。
さつま芋以外の野菜は好みでカボチャ、玉ねぎなどを使っても良いです。砂糖や塩の量は好みで調整できます。油に入れてから少し箸で押さえると形がまとまります。
「りゅうきゅう」の名の由来は諸説ありますが、沖縄の漁師が伝えたという説と、ゴマを和える「利休和え」が由来という二つの説が有力です。大分県南部の漁師のまかない飯や保存食として作られ、大分県全域に浸透したそうです。
そのまま出して酒肴にする、あるいは炊きたてご飯に載せれば「りゅうきゅう丼」になります。先に刺身をたっぷりのおろし生姜で和えても良いです。