嬉野温泉街で100年以上続く「山下呉服店」の中にある「うれし庵」は、嬉野茶や季節のフルーツなど地元の特産品をふんだんに使ったケーキや焼き菓子を取りそろえる、和雑貨＆スイーツのお店です。嬉野をテーマに、こだわりのお菓子づくりを行っています。

人気商品は、もちもちの求皮に包まれた「もちもっち（各種240円）」。抹茶、チーズ、チョコなど5種のムースとスポンジ、生クリームのハーモニーが、ふわっととろける食感とともに楽しめます。

嬉野市の特産品・嬉野茶を使ったオリジナルの創作スイーツも多数並びます。
たとえば、茶畑をイメージしたケーキ「茶畑（435円）」は、お茶のティラミス。葉が柔らかく甘みのある希少な緑茶「おくゆたか」を使用し、ほうじ茶のスポンジで茶畑の大地を、マスカルポーネクリームで茶畑の風景を表現しています。

「お濃茶モンブラン（565円）」は、嬉野抹茶を贅沢に使用したスイーツ。抹茶がふんだんに練り込まれ、栗のクリームベースながら、まるでお濃茶を食べているような深い味わいです。

湯上がりにぴったりの「嬉野茶パフェ」（1,080円〜）をはじめ、一番茶の粉末と厳選したスイス産ホワイトチョコの組み合わせが楽しめるラング・ド・シャ「翠（すい）」、20種のフレーバーが人気の焼ドーナツ「まある」などもおすすめです。

スイーツの種類に応じて茶葉の品種や加工法を変え、お茶本来の甘みを引き出すため砂糖は控えめに。長年茶道をたしなんできたオーナーパティシエ・澤野さんの知識と技術が存分に活かされています。

紅茶も、嬉野茶を加工した和紅茶が用意されており、嬉野茶の魅力をしっかりと味わえるティータイムが楽しめます。

「中町公園」から「長崎歴史文化博物館」へ通じる道路沿いに佇む、煉瓦づくりの老舗喫茶店。店頭に立つ西洋甲冑が目印です。店内には、ステンドグラスランプや絵画、食器、家具などのアンティークが所狭しと飾られ、モダンジャズが流れる空間には、創業から50年ほど変わらない昭和レトロな雰囲気が広がります。

メニューには、長崎のご当地グルメ「トルコライス」や「ミルクセーキ」をはじめ、カレー、ナポリタン、ハンバーグなど、昔ながらの喫茶店らしい素朴な料理が並びます。

看板メニューの「トルコライス（1,650円）」は、揚げ物をコロッケ、カニクリームコロッケ、とんかつ、魚フライから選べます。ソースは自慢のカレー、ライスはカレーピラフ、パスタはナポリタンではなく塩胡椒のみで味付けされたシンプルなスパゲッティ。カレーと絡めて味わうことで、パンチのあるトルコライスを楽しめます。

人気の「オムカレー（1,370円）」は、3日間じっくり煮込んだカレーにふんわりとしたオムレツがのった一品。こちらも根強いファンが多いメニューです。

長崎の「ミルクセーキ」は、飲み物ではなくスプーンですくって食べるフローズンデザート。「ミルクセーキ（980円）」は、なめらかで口どけがよく、大盛りでグラスからあふれんばかり。定番のミルク味のほか、抹茶、オレンジ、バナナ、パイン、ココアの全6種が用意されています。トルコライスに添えられる、一杯立ての香り高いコーヒーと一緒にいただくと、まさに至福の組み合わせです。

中庭を眺めながら、どこか懐かしさを感じる“昭和空間”で、ゆったりと時を忘れるひとときをお過ごしください。

世界中で、その立地“ネイバーフッド”の人々の暮らしや文化、街の空気、そこにある伝統のストーリーを伝える「ホテルインディゴ」が、長崎市の“国選定重要伝統的建造物群保存地区”にも指定されている南⼭⼿町に2024年12月に開業しました。

1898年に長崎港を見下ろす高台に建てられた煉瓦造りの洋館をリノベーションした建物で、外壁の煉瓦や聖堂のステンドグラスなど、往時の意匠を活かした設計が魅力です。館内には長崎らしい風景や文化を彷彿とさせるモチーフが随所に散りばめられ、一歩足を踏み入れれば、まるで時空を超えた“長崎ラビリンス”の世界が広がります。

客室は全66室・10タイプ。いずれも、日本の「和」、中国の「華」、オランダの「蘭」が交差する「和華蘭文化」がデザインに反映され、長崎ならではの独特な世界観の中で、ゆったりとした時間を過ごせます。

メインダイニング「レストラン カテドレクラ」は、かつて聖堂として使われていた空間を活かした神聖で重厚な雰囲気。ディナーでは、長崎近海の魚介や和牛、柑橘など地元の食材を用いた創作フレンチのコースが味わえます。ほかにも、長崎街道“シュガーロード”をテーマにしたアフタヌーンティーや、「ホテルインディゴ長崎バーガー」「長崎和牛南蛮カレー」など、ランチタイムのアラカルトも充実しています。

ホテルでは「ネイバーフッドホスト」と呼ばれるスタッフが、地元の人々しか知らないような長崎の魅力を丁寧に語りかけ、ゲストに新たな視点で街を体験させてくれます。

長崎港の開港以来、さまざまなヒト・モノ・文化が交差し、溶け合ってきたこの地。ホテルインディゴ長崎では、そんな“記憶と物語に満ちた長崎”を、五感で体感する特別なステイが待っています。